
モンタナのシェルフは、美しいディテールの重なり合いで生まれる全体的なプロポーションや、北欧らしくシンプルでありながらも、どこか柔らかな凛とした女性らしさを感じさせます。鮮やかなカラーリングは時に華やかさを、時に落ち着きを与えてくれているのです。
ユーザーが、様々なサイズや美しいカラーバリエーションを自由に組み合わせながら、自分のライフスタイルにあった機能性あふれる収納を手に入れることが大きな特徴ですが、もう一つの大きな魅力はそのディテールへのこだわりから生まれる美しい佇まい。一見、“シンプルな四角い収納家具”を構成するパネルは、すべてのエッジ部分が精度の高い加工技術によって美しい曲線に削り出され、精巧に組み立てられています。特にシェルフのコーナー部分のパネルの組み合わせが描く造形は、まるでジオメトリックなアートのように美しい仕上がりです。
このモンタナシェルフシステムを考案したのは元々フリッツハンセン社の社長であったピーター・ラッセンです。ピーター・ラッセンはフリッツハンセン在籍時代に自身が考案したこのシェルフのアイディアを、フリッツハンセンを離れモンタナを創業する際に、自ら多額のデザイン料を支払うとともに引継きついだといいます。彼自身がこのシェルフデザインに並々ならぬ情熱とそして可能性を感じていたことをうかがわせるエピソードです。
そしてこのモンタナシェルフは、デザイン大国デンマークにおいて“スタンダード”とまで呼ばれるようになりました。モンタナシェルフ。その機能性とシンプルで美しい佇まいと完成度の裏には、今では貴重となりつつある、MADE IN DENMARKを真摯に守り続け、その技術力に裏付けされた数多くのディテールの重なり合いによる美意識が静かに輝いています。
現在、自国での生産が減少傾向にあるデンマーク家具製造業において、今なおMade in Denmarkを貫くモンタナ社は、1982年の設立以来、デンマーク製にこだわり、徹底的な効率化のもと、品質の高いシステム収納を作り続けています。同社のアイコンでもあるモンタナ システム シェルフは、創立者のPETER LASSEN(ピーター・ラッセン)が、同社の設立前に「FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)」社のCEOだった時代に「実用的で美しく、耐久性があり、無限に結合することで、様々な用途・空間に対応できる収納家具」を考案し、そのまま自身が創立したモンタナ社へ引き継ぎました。シンプルな形状ながら美しく精巧なディティールが他の収納家具と一線を画し、30年以上経過した現在でも、もっとも完成された美しいデザインのシェルフのひとつとして、本国デンマークだけではなく、世界中で愛されています。
