Sustainable Furniture
長く使い続ける家具/ヴィンテージ
「家具は長く、受け継いで使えるのだろうか」ということを考えました。
そんな疑問にシンプルに答えてくれるのが、古い家具の存在だと思います。いい素材で丁寧に作られた家具であれば、経年美化とともに、暮らしに長く寄り添ってくれるということを感じていただけるはずで、そういった家具こそ「受け継いでいく家具」の答えでは無いかと思うわけです。スローハウスのバイヤーがヴィンテージとして特に買付をするのが、そんな条件を備えたデンマークデザインの黄金期と呼ばれる1950-60年代に製造されたものです。
その毎回約300点、バイヤーが買い付けた商品がデンマークから日本に入荷する度に、修理を担当してくれる家具職人と、味わいを残しつつどのようにメンテナンスをするか、一点一点打ち合わせをしていきます。
その打ち合わせの時に、良いものを見つけると、“この家具いい作りだねぇ”“こんな構造思いつくんだなぁ”と職人の皆さんもテンションが上がっていくのを見る事が出来るのもとても楽しいのです。
何十年も家具を作り続けてきた職人でもまだまだ知らないことや学ぶべきことが、この時代のデンマークの家具にはたくさん詰まっています。数々のメーカーが生まれ、良質なものを生み出そうと切磋琢磨をし合っていたこの時代のプロダクトには、有名デザイナーのものでなくても、デザインのディテールや構造、機能性に驚くようなアイディアと技術が感じられるものが本当に多くて驚かされます。
作りの良い、美しい家具は暮らしの中で愛されます。暮らしの中で愛されてきた家具は、“受け継げるかどうか”ではなく、“受け継ぎたい”という気持ちを呼び起こすものだと思うのです。そういった家具であれば長く受け継いで使えるのだろうと思うのです。