
木を使った家具作りや空間提案を行う「WOHL HUTTE(ヴォール・ヒュッテ)」に初めて出会ったのは2014年の春。
岐阜にある彼らの拠点を訪れた際に、古民家を改装したショップと工房から感じたのは、オーナーの堀部義之さん、順子さんご夫妻の人柄を反映する穏やかで優しい雰囲気でした。
ショップには、和とも洋とも感じられる“無国籍”でコンテンポラリーな、ディテールの美しい家具が凛と佇んでいました。
WOHL HUTTEの家具は、工芸や建築の分野からも影響を受けながら、日々の暮らしに根差した機能性を大切にし、仕上げや素材を選び組み合わせることでご夫婦がともに紡ぎあげたもの。
工房には最新の木工設備があるわけではありませんが、ご主人の善之さんが中心となって日々真摯に丁寧なモノづくりを行っています。
WOHL HUTTEの家具を見ていると 良い空間は良い家具があって初めて生まれることに気づかされます。
そして良い家具は作り手の想いと手から生まれる。忘れがちですが、シンプルな答えに自分自身を引き戻してくれます。
SLOW HOUSEでは、12 / TABLE(トゥエルブテーブル)という、WOHL HUTTEがSLOW HOUSEを想ってデザインをし、丁寧に作られたコレクションを販売しています。
12/ テーブルは〝12ヶ月、使う方にそっと寄り添って欲しい〟という意味で名づけられたテーブルです。
無垢材や真鍮、ヌメ革などの経年変化の美しい素材を使用し、ともに時を過ごすことでより美しさを増していく家具に仕上げました。
天板はレッグに乗っているだけの状態なので、使用しない時には壁に立てかけて収納することが出来ます。
WOHL HUTTEの家具は、私たちが作り手とお互いの呼吸を合わせながら、丁寧に生産し、流通させていきたいと思っている商品です。
私たち自身が本当に美しいと感じる家具を一人でも多くの人に届け、共感してくれる方を少しずつ増やしていく。
そんなシンプルな営みを改めて大切にしていきたいと思わせてくれるデザインなのです。
2006年 堀部善之・順子により設立岐阜県の工房で、 木製家具を中心にキッチンやインテリア等を製作。 永く使える普遍性に加え、人の感覚に触れる要素や、 空間との関係性を重視して、デザイン・製作する。 木工製品でありつつ、素材、仕上げの組み合わせの妙や、 確かな木工技術を活かした、コンテンポラリーさを感じさせる凛とした美しいデザイン性が際立つ。
